黒田留美子式高齢者ソフト食®とは

黒田留美子式高齢者ソフト食®とは

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噛むこと、飲み込むことが難しくなった高齢者にも、安全で、かつ、見た目に美しく、味もおいしい料理を、独自の材料・調理法により作成したものです。
高齢者ソフト食は、見た目は普通食と同じですが、噛み切りやすく飲み込みやすいよう調理法を工夫しているほか、物性の測定により検証を行うなど、安全に配慮しています。

3つの定義

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  1. 舌で押しつぶせる硬さであること
  2. すでに食塊となっているような形であること
  3. すべりが良く移送しやすいものであること

黒田留美子式高齢者ソフト食®の特徴

  1. きざみ食に代わる新しい食事形態
  2. 見た目がきれいな介護食
  3. いつもの材料でつくることができる
  4. 安全でおいしい介護食
  5. テクスチャーの特性

黒田留美子式高齢者ソフト食®の位置づけ

「黒田留美子式高齢者ソフト食」は、障害を幅広くカバーできる調理方法です。

「肉じゃが」食事形態

普通食

pht_about-futsu咀嚼、食塊形成、嚥下機能が正常で、健康な人の食事

従来の食事形態

きざみ食

pht_about-kizami義歯が合わない人、噛み合わせがうまくできない人、開口障害がある人の食事

ミキサー食

pht_about-mixer飲み込むことが困難な人の食事、ゼラチンゼリーを多用し、食べ物の形状を残さないペースト状の食事

新しい食事形態

黒田留美子式高齢者ソフト食®

pht_about-softshoku咀嚼、食塊形成、嚥下機能が正常でない人の食事。
しっかりと形があり、口への取り込み、食塊形成、移送、嚥下がしやすい食事。

ミキサー固形食

pht_about-mixerkokei飲み込む事が一番重度に困難な人の食事。
介護食用ゼラチン寒天やスルーパートナーなどを使用し、それぞれの食材に応じて物理的特性を均一化し、形状を作成した食事。

特許取得の案内

57歳のとき、「黒田留美子式高齢者ソフト食」の効果をより科学的に証明するため、宮崎大学大学院 農学工学総合研究科に入学し、「黒田留美子式高齢者ソフト食」の統計解析を行った結果、「黒田留美子式高齢者ソフト食」の軟らかさ、まとまりやすさ、凝集性、粘り具合、付着性を数値化し、その特性を明らかにすることに成功し、60歳で農学博士を取得しました。
そのときの研究結果をもとに、平成22年10月に特許を申請し、「咀嚼困難者および軽度の嚥下困難者用加工食品」として平成26年8月に特許を取得しました。