高齢者の「食」の問題

高齢者の食の課題

高齢者は、加齢による自然な変化として、また、病気やその後遺症として、心身の機能が減衰していきます。
それに付随する形で、食事を食べることについても、「口腔への取り込み―咀嚼―移送―嚥下」のプロセスのいずれか、あるいは、複数の機能が低下します。
機能が低下すると、「硬い」、「ばらける」、「嚥下スピードが速い」食べ物を、うまく食べることができなくなってしまうことによって、栄養バランスが崩れたり、栄養失調を引き起こす可能性さえあります。

美味しそうに見えない介護食

従来、咀嚼力低下の方には「きざみ食」、嚥下の困難な方には「ミキサー食」というのが一般的な介護食とされていました。
これらのいわゆる「きざみ食」や「ミキサー食」(従来の介護食)は、硬い食べ物は食べにくいだろう、という発想のもとに、小さく刻まれていたものです。

実は危険もある介護食

高齢者の食べやすさを考えて、時間をかけて刻まれていた従来の介護食でしたが、実は、食べる際にむせやすく、誤嚥を引き起こす危険さえあることが分かっています。

高齢者に、おいしく食べやすい食事をしてもらうために

「黒田留美子式高齢者ソフト食」は、「普通のメニュー」を食べやすくアレンジすることで見た目もおいしく、健常者はもちろん軽度から中等度の摂食・嚥下障害者も安全に、おいしく食べられる食形態を実現しています。
さらに、物性の測定を重ね、検証された値に基づいているため、安全性の証明された食事を安定的に提供することができます。
「黒田留美子式高齢者ソフト食」は、「食卓を囲む皆が同じものをおいしく食べる幸福を実現すること」を目指して高齢者に生きる喜びを提供できるよう、日々取り組んでいます。